1: 2021/09/28(火) 12:07:48.79 _USER9
NUMBER 9/27(月) 17:11
スタジアムが大海原のように青く染まる日本代表戦、そのキックオフに先立って行われる“恒例の儀式”がある。
巨大な日本代表ユニフォームがホーム側ゴール裏スタンドに広がり、波のように揺れる。それはいつしか、代表戦に欠かせない風物詩となった。
ゴール裏に揺れる “ビッグユニフォーム”、それは日本代表を長く支えてきたひとりのサポーターの発案から生まれた。メディアやサポーターの間で“J連”と呼ばれる、ホーム側ゴール裏スタンドの一大グループを束ねていた松下敬一さんだ。
松下さんは、日本がワールドカップ初出場を果たした98年フランス大会で、ビッグユニフォームのヒントを得た。
「フランス代表の試合で、幅50mはあろうかという巨大なユニフォームがワイヤーでゴール裏に吊り上げられたんです。仕掛けたのはFFF(フランスサッカー連盟)だったそうです。彼らとしては開催国として是が非でも世界一になりたい。でも、フランスは個人主義、地元意識が強すぎて、代表チームに熱心なサポーターがいなかった。そこで目に見えるモニュメントをつくって、ひとつになろうというメッセージを発信したわけです。ワールドカップではそういうもの上げちゃいけないと言ってるのにフランスはやってるんですよ」
“28m、100kg”の日本版ビッグユニ完成
松下さんは、これを日本でやりたいと思った。
「日本代表を表現するモニュメントを掲げることで、みんなが一丸になって勝利をつかみにいくというストーリーが生まれる。ユニフォームなら、それを着てプレーする人と応援する人、さらにはユニフォームの作り手が気持ちをひとつにすることができますから」
フランス大会の翌年、アディダスが新しいユニフォームサプライヤーになると、松下さんは早速、同社にビッグユニフォームのアイデアを持ちかけた。それはワールドカップ開催に向けて、機運を盛り上げようとしていたアディダスに歓迎され、縦横28m、重さおよそ100kgの日本版ビッグユニフォームが完成した。
それは02年3月のキリンチャレンジカップ、大阪・長居陸上競技場でのウクライナ戦で“デビュー”を飾る。
ワイヤーによって吊り上げたフランスとは異なり、日本のビッグユニフォームはサポーターたちの手によってスタンドに広げられる。長居では慣れないせいか時間がかかったが、回数を重ねるたびに伝統芸能のように美しく広がり、そして消えるようになった。
「サポーターのみんなにはどう思われているんだろう」
松下さんは2度だけ、ゴール裏ではなくメーンスタンド側とバックスタンド側からビッグユニフォームが上がるさまを見ていたことがあるという。そのとき客席から聞こえてきたのは「見て見て! 上がってる!」と人々の喜ぶ声だったという。
長居以来、ビッグユニフォームは代表戦の名物になり、多くのサポーターが見たい、触れたいと願うものになった。
ビッグユニフォームは間近で見ると、無数のメッセージで埋め尽くされていることがわかる。試合前に寄せ書きをしてもらい、ゴール裏で広げるときも、下にいるサポーターが代表チームへの熱い思いを書き込んでいるからだ。
チームとともに国内を転戦し、全国各地のサポーターがメッセージを寄せる。そう、あの巨大なジャージには、日本中の人々の思いが込められているのだ。
試合を重ねて汚れが目立ち始めると、松下さんは仲間と一緒に巨大なビッグユニフォームをじゃぶじゃぶと洗濯する。巨大な布地は洗うのも大変だが、干すのも一苦労。それでもサポーターの思いがこもった大きなジャージを磨き続けてきた。
※続きはリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf721ad455b3afe324c7bd71593e943fbd9d5c43
写真は2002年W杯ベルギー戦。そもそも、なぜこんな巨大なユニフォーム(幅28m、100kg)を作ったのだろうか photograph by AFLO
スタジアムが大海原のように青く染まる日本代表戦、そのキックオフに先立って行われる“恒例の儀式”がある。
巨大な日本代表ユニフォームがホーム側ゴール裏スタンドに広がり、波のように揺れる。それはいつしか、代表戦に欠かせない風物詩となった。
ゴール裏に揺れる “ビッグユニフォーム”、それは日本代表を長く支えてきたひとりのサポーターの発案から生まれた。メディアやサポーターの間で“J連”と呼ばれる、ホーム側ゴール裏スタンドの一大グループを束ねていた松下敬一さんだ。
松下さんは、日本がワールドカップ初出場を果たした98年フランス大会で、ビッグユニフォームのヒントを得た。
「フランス代表の試合で、幅50mはあろうかという巨大なユニフォームがワイヤーでゴール裏に吊り上げられたんです。仕掛けたのはFFF(フランスサッカー連盟)だったそうです。彼らとしては開催国として是が非でも世界一になりたい。でも、フランスは個人主義、地元意識が強すぎて、代表チームに熱心なサポーターがいなかった。そこで目に見えるモニュメントをつくって、ひとつになろうというメッセージを発信したわけです。ワールドカップではそういうもの上げちゃいけないと言ってるのにフランスはやってるんですよ」
“28m、100kg”の日本版ビッグユニ完成
松下さんは、これを日本でやりたいと思った。
「日本代表を表現するモニュメントを掲げることで、みんなが一丸になって勝利をつかみにいくというストーリーが生まれる。ユニフォームなら、それを着てプレーする人と応援する人、さらにはユニフォームの作り手が気持ちをひとつにすることができますから」
フランス大会の翌年、アディダスが新しいユニフォームサプライヤーになると、松下さんは早速、同社にビッグユニフォームのアイデアを持ちかけた。それはワールドカップ開催に向けて、機運を盛り上げようとしていたアディダスに歓迎され、縦横28m、重さおよそ100kgの日本版ビッグユニフォームが完成した。
それは02年3月のキリンチャレンジカップ、大阪・長居陸上競技場でのウクライナ戦で“デビュー”を飾る。
ワイヤーによって吊り上げたフランスとは異なり、日本のビッグユニフォームはサポーターたちの手によってスタンドに広げられる。長居では慣れないせいか時間がかかったが、回数を重ねるたびに伝統芸能のように美しく広がり、そして消えるようになった。
「サポーターのみんなにはどう思われているんだろう」
松下さんは2度だけ、ゴール裏ではなくメーンスタンド側とバックスタンド側からビッグユニフォームが上がるさまを見ていたことがあるという。そのとき客席から聞こえてきたのは「見て見て! 上がってる!」と人々の喜ぶ声だったという。
長居以来、ビッグユニフォームは代表戦の名物になり、多くのサポーターが見たい、触れたいと願うものになった。
ビッグユニフォームは間近で見ると、無数のメッセージで埋め尽くされていることがわかる。試合前に寄せ書きをしてもらい、ゴール裏で広げるときも、下にいるサポーターが代表チームへの熱い思いを書き込んでいるからだ。
チームとともに国内を転戦し、全国各地のサポーターがメッセージを寄せる。そう、あの巨大なジャージには、日本中の人々の思いが込められているのだ。
試合を重ねて汚れが目立ち始めると、松下さんは仲間と一緒に巨大なビッグユニフォームをじゃぶじゃぶと洗濯する。巨大な布地は洗うのも大変だが、干すのも一苦労。それでもサポーターの思いがこもった大きなジャージを磨き続けてきた。
※続きはリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf721ad455b3afe324c7bd71593e943fbd9d5c43
写真は2002年W杯ベルギー戦。そもそも、なぜこんな巨大なユニフォーム(幅28m、100kg)を作ったのだろうか photograph by AFLO
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