サッカー日本代表は29日、千葉県内でW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(2月1日)に向けて練習を行った。サウジは今予選7試合でB組最少タイの3失点と堅守を誇るが、全てミドルシュートで被弾。
DF陣の寄せの甘さも目立ち、積極的に打つことが7戦7得点と爆発力を欠く日本の活路となりそうだ。MF田中碧(23)=デュッセルドルフ=、MF久保建英(20)=マジョルカ=らが得意とするミドルシュートの必要性を、星野浩司記者が読み解く。
【イラスト】日本代表、ミドルシュート推奨布陣
最終予選で出場5戦連続不発のFW南野は、閉塞感をかみしめるように言った。28日の別メニュー調整から練習に復帰し「ミドルでゴールが決まっているのは少ないと思う。狙うことでチャンスが広がる部分もあるし、意識していければ」。日本は同予選7戦7得点と低調。B組首位・サウジアラビアの“弱点”ミドルシュートを積極的に打つことが、ゴールをこじ開ける活路となる。
サウジは同予選7試合で、日本と並びB組最少タイの3失点。得点を許したのは全てミドルからだ。9月のベトナム戦、10月の中国戦とクリアボール、サイドチェンジに対する守備陣の寄せの甘さから被弾した。しかも、失点は前半3分、後半1分、同42分。立ち上がり、終盤と選手が集中力を欠きやすい時間帯に食らっている。つけいる隙はある。
19年にU―22代表でブラジル相手に右足ミドル2発を決めた田中、左足の精度が武器の久保、堂安。エリア外からでもゴールを狙える強烈なシュート力がある選手は多い。中央寄りでミドルを打てば、“無双状態”の伊東らがいるサイド攻撃も生きる。
過去の代表でも中田英寿、中村俊輔らミドルの“名手”は多く、長谷部誠も3列目から飛び出しての一撃で相手ゴールを脅かした。中田は06年ドイツW杯・ブラジル戦2日前の練習でミドルなどシュート約90本を打ち続けたこともある。日本人は周囲との連係や協力を重んじ、失敗を恐れるため、決まる確率の低いミドルを選択しにくい傾向がある。だが、屈強なDFがエリア内を堅く守る強豪相手にこそ効果的な一手になる。
27日の中国戦で途中出場した久保は「もっと強引にいってもよかった」と反省。堂安は「毎試合、点を取りに入ってる。ギラギラしてないふうに思われたら、サッカーをやめようと思ってる」と覚悟をにじませた。ミスを恐れずに打ち続け、相手の堅守をぶち破りたいところだ。(星野 浩司)
◆ミドルシュートを武器とする主な日本代表選手
▼中田英寿 低空ミサイル型のミドルを放ち、代表的な得点は03年コンフェデ杯・ニュージーランド戦で右足で決めた約25メートル弾。
▼中村俊輔 ストレート、変化型を自在に打ち分けることができたが、特に高回転変化型ミドルが得意だった。05年コンフェデ杯で王国ブラジル相手に決めた約30メートル弾は後世に語り継がれる。
▼長谷部誠 ゴールこそ少なかったが、ミドルで突破口を開こうとした使い手。09年アジア杯予選・香港戦で決めた約22メートルの代表初ゴールが印象に残る。
スポーツ報知 1/30(日) 6:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/63018e404c35bed5ce71d099d542578e96d95142
DF陣の寄せの甘さも目立ち、積極的に打つことが7戦7得点と爆発力を欠く日本の活路となりそうだ。MF田中碧(23)=デュッセルドルフ=、MF久保建英(20)=マジョルカ=らが得意とするミドルシュートの必要性を、星野浩司記者が読み解く。
【イラスト】日本代表、ミドルシュート推奨布陣
最終予選で出場5戦連続不発のFW南野は、閉塞感をかみしめるように言った。28日の別メニュー調整から練習に復帰し「ミドルでゴールが決まっているのは少ないと思う。狙うことでチャンスが広がる部分もあるし、意識していければ」。日本は同予選7戦7得点と低調。B組首位・サウジアラビアの“弱点”ミドルシュートを積極的に打つことが、ゴールをこじ開ける活路となる。
サウジは同予選7試合で、日本と並びB組最少タイの3失点。得点を許したのは全てミドルからだ。9月のベトナム戦、10月の中国戦とクリアボール、サイドチェンジに対する守備陣の寄せの甘さから被弾した。しかも、失点は前半3分、後半1分、同42分。立ち上がり、終盤と選手が集中力を欠きやすい時間帯に食らっている。つけいる隙はある。
19年にU―22代表でブラジル相手に右足ミドル2発を決めた田中、左足の精度が武器の久保、堂安。エリア外からでもゴールを狙える強烈なシュート力がある選手は多い。中央寄りでミドルを打てば、“無双状態”の伊東らがいるサイド攻撃も生きる。
過去の代表でも中田英寿、中村俊輔らミドルの“名手”は多く、長谷部誠も3列目から飛び出しての一撃で相手ゴールを脅かした。中田は06年ドイツW杯・ブラジル戦2日前の練習でミドルなどシュート約90本を打ち続けたこともある。日本人は周囲との連係や協力を重んじ、失敗を恐れるため、決まる確率の低いミドルを選択しにくい傾向がある。だが、屈強なDFがエリア内を堅く守る強豪相手にこそ効果的な一手になる。
27日の中国戦で途中出場した久保は「もっと強引にいってもよかった」と反省。堂安は「毎試合、点を取りに入ってる。ギラギラしてないふうに思われたら、サッカーをやめようと思ってる」と覚悟をにじませた。ミスを恐れずに打ち続け、相手の堅守をぶち破りたいところだ。(星野 浩司)
◆ミドルシュートを武器とする主な日本代表選手
▼中田英寿 低空ミサイル型のミドルを放ち、代表的な得点は03年コンフェデ杯・ニュージーランド戦で右足で決めた約25メートル弾。
▼中村俊輔 ストレート、変化型を自在に打ち分けることができたが、特に高回転変化型ミドルが得意だった。05年コンフェデ杯で王国ブラジル相手に決めた約30メートル弾は後世に語り継がれる。
▼長谷部誠 ゴールこそ少なかったが、ミドルで突破口を開こうとした使い手。09年アジア杯予選・香港戦で決めた約22メートルの代表初ゴールが印象に残る。
スポーツ報知 1/30(日) 6:00
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